外資系の大手コンサルティング会社に勤務し、人事を担当している佐久間 一禎さん。
海外で勤務をしていたときから、竹田に魅力を感じ、何度も訪れてくださっていました。2019年にはコロナ禍の影響もあり、日本へ完全帰国。
現在は鎌倉の自宅から東京のオフィスへ出勤するという生活を送っているそうですが、会社が「勤務地にとらわれない働き方」を推奨していることもあり、フルリモートでの仕事が可能になったのだとか。
そんな時に仕事場として佐久間さんが選ぶのが竹田です。
毎月のように竹田を訪れ、リモートワークをしながらリフレッシュを楽しんでいる佐久間さんに、現在の働き方と、「竹田で働くこと」の良さや魅力を教えていただきました。
良い意味での違和感に面白さを感じて
ー まず最初に竹田を訪れたきっかけを聞かせてください。
熊本県の八代市に引っ越しをした会社の同僚の元へ遊びに行ったのが、初めての九州でした。そこから九州を巡るようになり、大分にも温泉に入りに遊びに来ていました。
その時に駅で見つけたのが竹田の隠れキリシタンのポスターだったんです。元々隠れキリシタンへの興味が強く、長崎などには訪れていたのですが、大分にもあるというのは知らなくて。キリシタン文化に触れようと、岡城の観光に来たのが一番最初ですね。
ー 竹田の第一印象はいかがでしたか?
古い町並みのなかに、おしゃれなパン屋さんがあったり、「ここにこんなものが置いてるんだ」という驚きがあったりして、ところどころで何か光っているものがあるという、良い意味での違和感を感じました。そこがすごく面白くて、通うようになりました。
ー 竹田での好きな過ごし方について教えてください。
竹田に通うようになってから自転車を購入したのですが、その自転車に乗っていろんな場所へ出かけることが好きですね。
隠れキリシタンの文化が好きなので、自転車で走っていると道端にキリシタンの歴史を書いた看板や遺物を見つけることができたりするんです。
自転車でいける範囲にいろんな名所があって、いつも新しい発見ができるのを楽しんでいます。
仕事のピーク時にこそ訪れたい町
ー 佐久間さんの現在の働き方について聞かせてください。
会社がロケーションフレキシビリティを本格導入するようになったので、日本中どこにいても仕事ができるようになりました。ただ、平日に移動をするのは難しいので、週末に好きな場所へ出かけて、1週間そこに滞在して仕事をしています。
ー 竹田市で仕事をするときは、仕事がひと段落ついてゆっくり働きたいときですか?
僕はヘビーな仕事が来たときに竹田を訪れています。東京の部屋に閉じこもって仕事をするのが嫌なので、気分転換ですね。
竹田はちょっと外を歩けば傾山が見えたり、久住山が見えたり、温泉に入れたり、面白い人たちと出会えたり。東京だと仕事で一杯一杯になってしまうところが、竹田にいるとガスが抜けるような感覚になります。
ー 忙しいときにこそ竹田を訪れているんですね。滞在しているときはどこに宿泊されているのですか?
城下町にあるゲストハウス「たけた駅前ホステルcue」にいつも滞在しています。大体ゲストハウスは個室はあっても仕事ができる机などが用意されていないことが多いのですが、ここは個室にデスクと椅子が用意されていて、集中して仕事に取り組めるところが気に入っています。
また、部屋にこもって仕事をしていても、1階のカフェスペースにいればいろんな人と出会えるのも良いですよね。
ー リモートワークの難しさと言えば、オンオフの切り替えだと思いますが、その辺りは竹田で仕事をすることの良さと通ずるところはありますか?
自分の部屋だとダラダラと仕事を続けてしまいますが、朝ごはんを食べるために着替えて、お昼もお店のランチ時間に合わせて仕事のキリをつけて、夜は温泉が閉まるまでに仕事を片付けなきゃいけませんから、時間の区切りをつけやすいなと思います。オンとオフが自然に切り替えることができるのが良いですね。
ー 竹田で仕事をする上で、もっと“あったら良いな”と思う設備はありますか?
リモートワークだと、オンラインのミーティングをすることが多いので、フォンブースがあれば良いなと思っています。Wi-Fiとコンセントが使える個室のブースがあると嬉しいですね。
最後に
車や電車で移動をしなくても、すぐそばに自然がある暮らしや暮らしている人々との交流が仕事の気分転換になるという佐久間さん。
町の中にたくさんのアクティビティはないかもしれませんが、脈々と連なる歴史や文化、美しい景観を持つ町そのものが魅力なのだと教えていただきました。
佐久間さんのように、仕事の合間に駅でレンタサイクルを借りて、綺麗な自然風景や歴史的な遺産を探しに出かけると、いつもより仕事が捗るかもしれませんね。