高森町に移住し、フルリモートで働きながら、3人の娘さんを育てている板村さん。
佐伯市蒲江出身の板村美沙さんは、東京、福岡、大分と拠点を移しながら、2021年に熊本県高森町に家族5人で移住。現在は、子育てをしながら、まちの資源である空き家や空き店舗をリノベーションしてまちづくりを行う、東京に本社がある会社に勤務しています。
竹田には以前住んでいたこともあるという板村さんに、子育てをしながら働くことや、住んでみたからこそ気づいた竹田の魅力を伺いました。
雄大な景色や温泉、友人との時間が憩いのひととき
ー 今は高森町にお住まいの板村さんですが、以前は竹田にも住んでいたことがあったと伺いました。
大学卒業後に東京でコンサルティング会社に就職して仕事をしていたのですが、震災を機に地元の大分へ戻りたいと考えるようになりました。私は大分市内の広告企画系の会社に就職し、夫は阿蘇で仕事が決まったこともあり、久住に家を借りて住んでいたんです。
その後、再生可能エネルギー施設を全国に作るベンチャー企業に転職した関係で福岡に移住したのですが、竹田エリアの担当になり、その後も竹田には良く訪れていました。
ー 竹田で好きな場所や、好きな過ごし方はありますか?
久住の景色と温泉ですね。福岡に住んでいたとき、県外から遊びに来た友人を連れて、わざわざ久住まで観光に来ていたほど、好きな場所です。
車を運転するのも好きなので、自然の中をドライブするのも気分転換になっています。
ー 「竹田に行きたい!」と思うのはどういうときですか?
今は3カ月に一度くらい、会いたい人に会いに来ていたり、興味のあるイベントがある時に訪れています。子ども児童公園の「竹の子広場」がすごく好きなので、公園に遊びに来ることもありますね。
まだ竹田でキャンプができていないので、今度家族でキャンプをしに来れたら良いなと思っています。
繋がりや交流ができる働く場が魅力
ー 板村さんの今の仕事内容や働き方について教えてください。
まちづくりを行う会社で、週の半分、フルリモートで働いています。
まだ1年目ですが、私は九州エリアのリノベーションスクールやワークショップ、マルシェなどイベントの企画を担当しています。
ー 竹田に来て、リモートワークをされることはありますか?
今は6歳、4歳、1歳の3人の子育て中なので、なかなか難しいのですが、以前は仕事で竹田に行った際にはカフェや車の中で仕事をしていました。
その時に、車で仕事をするのは大変なので、Wi-Fiがあって、滞在するとこがあって、そこで地域の人とか同じような働き方をする人と、顔を合わせて交流できる場があると良いなと思っていたんです。
2年ほど前に竹田市の城下町ワーケーションの事業に参加した際、ゲストハウスだったり、久住のカフェなどを訪れてみて、働くのに良い環境が整っているんだなと感じました。
夫もリモートワークをしているので、そのうち子どもたちの夏休み期間に、家族で竹田をはじめいろんな地域に滞在して仕事をするという生活は憧れですね。
ー 地域にどういう場所があればもっとリモートワークをしやすいと思いますか? 今リモートワークで仕事をしてみて感じていること、地域に足りないと思っていることなどがあれば教えてください。
子育て環境の観点から高森町に移住をしましたが、リモートで仕事をしていると収入源は確保できるものの、地域との繋がりがなかなか持てないことに悩んでいます。保育園や幼稚園経由で知り合いはできますが、それ以外は繋がりを作りにくいので、プロボノ的なものでも地域で仕事に関わることができる、“関わりしろ”があると、繋がりが生まれて暮らしやすくなるのではと思いますね。
仕事はただの収入源ではなく、知り合いや顔見知りを増やす意味でも、仕事が地域内にあることは必要だなとすごく感じています。
最後に
3人の子育てをしているため、現在はなかなか外でのリモートワークは難しいという板村さんですが、竹田のワーケーション事業に参加されたことや、以前久住町に住んでいたこともあり、竹田市の働く環境にポテンシャルは感じていただいているようでした。
竹田市内にはさまざまなワークスペースが誕生しています。
子どもと一緒に働く環境の整備はまだまだこれから必要ですが、地域の方と交流しながら働くことのできる場もありますので、繋がりを増やしたいという方はぜひ竹田市のワークスペースを訪れてみてください。