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採れたての「竹田産」を届ける直売所。竹田市わかば公社 一般社団法人竹田市わかば公社 小売業 大分県竹田市大字米納659番地
竹田市わかば公社今澤専務とスタッフさんたち

竹田で採れたての美味しい野菜を買うなら道の駅・グリーンピア。竹田に暮らしている人なら誰もが知っている地元野菜の直売所です。この直売所を管理、運営しているのが一般社団法人竹田市わかば公社さん。手作りの小さな直売所からはじまった事業は、今や大分市内にも店舗を持つほどに成長しています。

今回は竹田市わかば公社、専務の今澤盛治(せいじ)さんに公社の歴史と現在のお仕事内容、公社のこれからについてお話を伺いました。

竹田の生産者と消費者をダイレクトにつなぐマーケット

今澤専務

竹田市の道の駅1号店は国道442号線沿いにある「道の駅竹田」。竹田市わかば公社さんの社屋はそのすぐ隣にあります。

「農産物の直売事業、私たちはこれを『アンテナ事業』と呼んでいますが、私たちのメイン業務はこのアンテナ事業と道の駅の管理運営です。それと13年ほど前に担当するようになった給食調理業務ですね。
直売所への出荷は会員制で、竹田市内にお住まいの方は誰でも会員になれます。自分の畑で育てた野菜はもちろん、もち・まんじゅうや漬物などの農産加工品、手作りのお菓子、手芸用品などを出荷される方もいます」

グリーンピア天神店内

グリーンピア天神店の店内。職員さん手描きのかわいいポップと共に竹田で育ったみずみずしい野菜たちが並びます。

竹田のもち・まんじゅう・お惣菜

もち・まんじゅうなどの郷土のお菓子やお惣菜。どこか懐かしくやさしい味です。


「このように、農産物・農産加工品などを出したい人たちのためにお店を用意すること。そしてより多くの人に竹田の農産物・農産加工品を届けることが私たちの仕事です」

商品の値段は生産者さん自ら設定します。販売形態は、商品が売れた分だけ精算し、売れ残った分は生産者さんにお返しする、委託販売方式。売上のうち20%を公社に支払う仕組みです。

農産加工品

商品シールを作ったり、農産加工品の検品をしたりするのも業務の一つ。農産加工品は、値段の隣に押されたスタンプが検品済みの印です。


「農家さんとしては市場に出荷する分と公社に出荷する分とで、売り場が増えたことになる。また、市場には当然規格があります。この規格じゃダメだとか、大きすぎる・小さすぎるとかね。だけど、わかば公社ならちょっと栄養を取りすぎて大きくなった野菜も出せる。お金にすることができる。
この事業をはじめた目的は、こうして少しでも農家さんの所得を、手取り収入を増やそうということなんです」

はじまりは国道沿いの小さな直売所

全国的に見て、道の駅の年間売上は人口1万人に対して1億円以上あれば優秀な直売所だと言われているそうです。竹田市わかば公社さんの年間売上は、市の人口2万人弱に対してなんと8億円以上。今や大きく成長した公社ですが、はじまりは手作りの小さな直売所でした。

「公社がスタートしたのは平成7年、『わかば農業公社』が設立された年です。ただ、それより前に任意の組織がアンテナ事業をやっていて、公社はその事業を引き継いだんですね。もともとはもち・まんじゅうの加工所のすぐ隣に、もち・まんじゅうを売る場として地域の人たちがテント一張りで直売所を開いたのがはじまりです」

道の駅竹田屋外写真

現在の「道の駅竹田」。もち・まんじゅうの加工所とテント張りの直売所は今の「道の駅竹田」のすぐ近くにあったそうです。


「その直売所は前が国道だったこともあって立ち寄ってくれる人が多くてね。どんどん人気になっていきました。そのうち『ここに野菜を出したらおもしろいんじゃないか』ということで野菜を並べてみたら、これも売れた。すると、7人でやっていた直売所だったので、売る物がだんだん足りなくなってくるわけです。そこでまわりに声をかけて会員を増やしていった」

平成3年に7人でスタートした手作りの直売所は、平成5年に『竹田市アンテナショップ出荷協議会』という正式な組織ができる頃には会員数が250名になっていました。

「わかば公社も今では80名弱の職員が在籍しています。このようにアンテナ事業をきっかけにして、もともと何もなかったところから多くの人が働く場をつくった。いわば企業を興したわけですよね。これは大きな事だと捉えています。
物価高など厳しい状況ではありますが、今後も売り上げを伸ばして、当初の目的である農家さんたちへの利益還元と、いつも頑張ってくれている職員さんたちへの還元、そしてより多くの人の働く場を提供していきたいと考えています」

大分の食を支える竹田の農業

竹田の農村

竹田市の農業産出額は県内トップで、2位の日田市とは倍近くの差があります。野菜の種類も豊富なため、竹田の道の駅や直売所に並ぶ野菜はほとんどが竹田産。今澤さんのお話では、地元産の野菜だけで揃えている道の駅は意外と少ないのだそうです。

「竹田の農地は市内全域を見て、標高が250~700メートルと、結構あるんですよ。だから野菜も果物もいろんな種類のものができます。竹田は土がいいし、何より水がいい。それも市内に大きな川がいくつも流れているので、いい水が豊富に手に入ります。これだけの自然環境に恵まれていることも農業が盛んな理由の一つですね」

ただ、生産者さんの高齢化や農村の過疎化によって出荷量は年々減っているといいます。そんな中でも利益を出していくために、わかば公社さんではより単価の高い農産物をつくるための支援や、わかばオリジナル商品の開発、お土産物の取り扱いを増やすなど、売り上げを伸ばすための仕組みづくりに力を入れています。

グリーンピア天神の売り場写真

竹田では珍しい野菜や果物の栽培に挑戦する方が増えています。キワーノはアフリカ生まれのミネラル豊富な果物。隣には竹田産のキウイが並んでいました。

キワーノの写真

まだ熟す前のキワーノ。表面のトゲトゲが特徴です。


「3年前には果樹栽培の指導をする組織を立ち上げました。果物の栽培は手がかかるけれど、そのぶん単価が高いですからね。また、例えばシャインマスカットなど、果樹栽培となると若い人たちも挑戦しようと来てくれるんですよ。すると若手の農家さんが増えることにも繋がりますよね」

竹田の農産物・農産加工品をより多くの人たちへ

新鮮で味が濃く、美味しい竹田の野菜。今や竹田の農産物・農産加工品はわかば公社を通じて大分市内を中心とした市外にまで出荷されています。

「トキハ関係では今、トキハ本店、トキハわさだタウン、あとはトキハインダストリーというスーパーに7店舗、インショップとしてわかば公社の店舗を展開しています。最近はトキハわさだ店をリニューアルして、『TAKETA SMILE』と命名してね、つくる人も、買って食べる人も笑顔になるような店づくりをコンセプトに再スタートしました」

コンセプト「TAKETA SMILE」
わかば公社トキハわさだInstagram

トキハわさだ店のInstagram投稿。竹田にはこだわりの栽培方法で野菜を育てている生産者の方々もたくさんいらっしゃいます。そんな野菜たちは竹田から離れたところに住む人たちにも大人気。わかば公社スタッフさんの愛ある投稿も見ものです。


竹田の農産物、農産加工品をより多くの人に届け、利益を竹田の農家さんや農村に還元する。わかば公社さんではこのように、小さな直売所だった頃にはできなかったことに今、取り組んでいます。

「わかば公社では、道の駅・グリーンピアで働く販売員さんを随時募集しています。農家さんと直接やり取りして、追加の野菜を持って来てもらったり、お客さんに野菜の美味しい食べ方やアレンジ方法をお伝えしたりと、普通の販売業務とは違って大変かもしれません。ただ、竹田の生産者さんたちとも、竹田のいろいろな農産物とも出会える現場です。それが一つ、魅力ですね」

道の駅竹田のスタッフさんたち

道の駅竹田のスタッフさんたち。道の駅・グリーンピアの雰囲気はそこにいる販売員さんたちがつくり出しているのを感じます。


採れたて新鮮な「竹田産」を届ける直売所、竹田市わかば公社さん。売り場を訪れる際はぜひ、どんな野菜が並んでいるか、どんな美味しい加工品があるかチェックしてみてください。

会社情報
会社名 一般社団法人竹田市わかば公社
所在地 大分県竹田市大字米納659番地
業種 小売業
事業内容 農産物等受託販売事業、道の駅事業
募集要項
募集職種 道の駅・グリーンピアの販売員
雇用形態 パート
仕事内容 野菜、加工品、土産品の販売
レジによる精算業務、値付け業務
商品の陳列、商品棚の整理整頓など
試用期間 なし
給与 時給960円~
勤務時間 8:00~17:00(応相談)
手当・補助 交通費 月額10,000円まで
福利厚生 社会保険あり(ご本人の希望によります)
求める人物像 仕事をしてくれる人はどんな人でも!
人あたりがよく、人とコミュニケーションが取れる方
勤務地 各道の駅・直売所
お問い合わせ 人事担当:阿南
0974-66-3553