実直な仕事の積み重ね。唯一無二の『たまご』。
「採用面接は、『お見合い』だと思っています」
有限会社グリーンファーム久住 代表取締役 荒牧大貴さんはそう言うとにっこりと微笑みました。
「面接を受けられる方も僕たちも、『お互いにいいな!』と思えてこそ、だと思うんです。そのために、当社の採用フローには「1~2日の体験入社」があります。
広大な緑のパノラマが眼前に広がる久住高原(くじゅうこうげん)は、阿蘇くじゅう国立公園の一角に位置します。グリーンファーム久住もその涼やかな高原の山合いにあります。
グリーンファーム久住が手掛けるのは、養鶏業です。
その事業規模やスタイルは、別格かつ独特です。①広大な複数の鶏舎及び生産量、②国内有数規模の平飼い飼育をしています。ここでは、雛の頃からその一生の間、鶏たちがゲージに入らない過ごし方ができるのです。
※一般的なケージ飼育も行っています。
グリーンファーム久住の設立は、1992年。
そのスタートは、1964年まで遡ります。およそ60年に亘り、『質のよいたまご』を生産し続けることに実直に、来る日も来る日も手を抜かずに向き合い続けています。
『ノウハウ』という言葉では収まりきれない『経験・知識・推察の結集』が刻々の場面で活かされ、また新たな経験則が今日も蓄積されていきます。
そんな歴史を持つグリーンファーム久住。その目指す在り方や、共に働くスタッフへの想いについて荒牧さんから、熱い想いを聞かせて頂きました。
「私たちの最大の特徴は、鶏を「自然を出来るだけ取り入れる鶏舎で」、ケージに入れない「平飼い」することにあります。
今、大規模養鶏では自然を排除して人間が環境コントロールしようと考えが主流です。
ですが私たちは、逆に自然を出来るだけ取り入れ、健康な鶏を育てることを重視しています。」
「私は2017年に帰郷し、2023年1月に代表取締役に就任しました。先代の父は、何事も『鶏ファースト』。グリーンファーム久住を創業し、いい鶏づくりを追求して来た人です。そんな先代の圧倒的な経験値のもと、事業は安定して継続してきました。
昨今、平飼いたまごが注目を浴び、代表交代の数年前から平飼い鶏舎を増設する話が持ち上がりました。鶏舎が2倍の数となる大型の投資で、それに伴い社員の数も増えます。
それに伴い、家族的な状態から会社組織に脱皮することが必要だと感じ、仕事を細分化して責任者を配置してみようとしたり、評価制度を導入しようとしたりしましたが、どれもしっくりきませんでした。生き物を扱う私たちの会社には、細かな管理をするような組織体制は合わないようです。鶏の飼い方と同じく、風通しが良く、あまり縛らずに生き生きと働けるような会社を目指して試行錯誤しています」
「社員には『養鶏志望』という人が実は少ないです。様々なきっかけで入社してこられますが、働くにつれて「どうすればより良い鶏、たまご、仕事が出来るか」をいう考えを持つ人が多いように思います。
休憩所から「こういう風にしたらいいんじゃないだろうか」という話が聞こえてきたり、現場に行くといつの間にか道具が手作りされていたりすると嬉しい気持ちになります。
『子ども手当』という優しさ
グリーンファーム久住の求人待遇欄には、気になる項目があります。フルタイムで働く方には、『子ども手当』が出るのです。このことをお尋ねすると荒牧さんは、
「これは以前からお出ししています。18歳未満の子どもさん1人に5,000円/月です」
と、ごく当たり前のようにお話しされます。
「うちは365日たまごが産まれる仕事と言うこともあり、年間休日はどちらかというと少なめです。その分、出来るだけ休日の希望は叶えたいと思っています。みなさん、ご家庭でいろいろとご都合がありますよね。ですので休日は固定せず、毎月希望を出してもらって出勤日を調整しています。また、1日休まなくても午後半日や1時間だけでも早く上がれば事が済む、ということはあると思います。こういったことにも対応できるよう、給与計算は時給制です。正社員に時給制もどうかと思い、月給制を検討したこともありますが、社員からの申請の手間など管理が煩雑になり、シンプルさを好むこの会社には合わないと見送りました。」
インタビューをしながら、グリーンファーム久住は、働くひとたちに『優しい心配りを実行』される会社だと感じました。
ここで農場主任の吉野大法さんにもお話を聞きました。
「今年で勤続25年になります。
うちの仕事の一番のやりがいは、やはり大自然に囲まれた環境で鶏の平飼いができることですね。
平飼いは、手間はかかります。その上、自然の摂理に合わせるので季節によって鶏の管理の仕方も変わってきます。
それでも他のひとたちがやっていないことをやっている。しかも、日本有数の規模で。
それは、誇りです」
吉野さんの言葉はまっすぐで、実直そうなお人柄が伝わってきます。
「うちの仕事は、触れる仕事です。たまごに触れて、ひよこに触れて、鶏にも触れて、土にも…。
触れることで伝わってくるものが多いんです。あ、この子は元気いっぱいだなとか、土の水分が足りないなとか。五感を使う仕事だと思っています」
再び、荒牧さんにお伺いしました。
生産者のエゴを持ち続けたい
「日々経営に携わる中で、私自身が為すべきことをずっと自問し続けてきました。
ここからどうこの会社を発展させていくのか…。
まずは組織づくりやバックオフィスの充実、ブランディングなど、それまで手薄だった部分を充実させようとしてきました。それが、会社の魅力をより高め、商品や雇用を通じて地域貢献になると考えていたからです。
ですが、最近はそれよりも、これまで積み上げてきた良い鶏、良いたまご作りに私自身も集中するべきだと考えが変わってきました。
私たちのたまごづくりは、60年間を掛けて自然と、鶏と、目に見えない微生物と対話を重ねて作り上げてきたものです。
その結果、「このたまごじゃないと」と、遠方のお客様や一流の料理人の方から求めていただけるたまごになっています。
今のモットーは「生産者であろう」ということです。
「こうすればもっと鶏が立派になる」
「こっちのたまごの方が綺麗だから(製品から)入れ替えよう」
こういった様子は今も会社のいたるところで目にします。
損得勘定抜きの、「この方がもっといいだろう」「喜んでもらえるだろう」という生産者のエゴとも言える良心や、良いものを追求する気持ちが一層発揮できる会社にしていきたいです。
手間を惜しまず、嘘がないたまごをお客様にお届けする。
そのことを一点の曇りなくやり続けた先に、残るもの伝わるものがある。
そして、グリーンファーム久住という会社が、この地域にとって誇りとなる…。
いつかそんな存在になれればうれしいです」
グリーンファーム久住のHPをぜひ一度、ご覧ください。HPには、社としての想いや何を大切にしてきたかが、静かな情熱で綴られています。
選りすぐられた写真やそっと添えられた言葉たち。
そしてもし、それ以上に何か心を動かされるものがあれば、あなたが仕事に求めている『価値観』と共鳴しているのかもしれません。 ご縁を大切にする会社との『良縁』を手繰り寄せてみませんか?
会社名 | 有限会社グリーンファーム久住 |
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所在地 | 〒878-0201 大分県竹田市久住町大字久住4066−2 |
業種 | 養鶏業 |
事業内容 | ・鶏卵の生産及び販売 ・発酵鶏糞の製造及び販売 ・採卵鶏の育成・カフェ「Caprices」の運営 |
募集職種 | |
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職種・雇用形態 | 農場勤務 ①フルタイム |
業務内容 | 鶏の育成管理、たまごの選別、出荷 |
給与体系 | 月給 21万円~ |
待遇 | 昇給 年1回・賞与 年2回・社会保険・通勤手当・住宅手当・子ども手当 |
勤務時間 | 7:45~17:00 (休憩90分) |
休日 | 毎月希望聞取りの上、シフトを作成します。 |
勤務先 | 〒878-0201 大分県竹田市久住町大字久住4066-2 |
職種・雇用形態 | 農場勤務 ②パート |
業務内容 | たまごの集卵、選別、梱包 |
給与体系 | 時給 1,000円 |
待遇 | 賞与・社会保険(勤務日数・時間による)・通勤手当 |
勤務時間 | ①7:45~12:00 ②7:45~15:00 |
休日 | 週4勤以上。 毎月希望聞取りの上、シフトを作成します。 |
勤務先 | 〒878-0201 大分県竹田市久住町大字久住4066-2 |
お問い合わせ |
採用担当者 荒牧 0974-76-1411 メール:greenfarm@kuju-egg.jp ホームページ:https://kuju-egg.jp (お問い合わせフォームよりご連絡ください) |