阿蘇くじゅう国立公園内にある、美しき山々に囲まれた「久住ワイナリー」。2002年にくじゅう連山の麓でぶどうの栽培を始め、2005年から醸造をスタートしました。その後、飲食事業を展開し、雄大な景色と食とワインを楽しめる、日本有数のワイナリーとして多くの観光客が訪れています。
数年前からは、さまざまなコンクールで受賞が続いていることでも話題になっている「久住ワイナリー」。家族経営で始めた小さなワイナリーが目指す世界への挑戦を、醸造担当でもある土持浩嗣支配人に、そしてワイナリーでの仕事について農場担当の松原拓矢さんに教えていただきました。
ワイン、景色、食、3つの要素が揃うワイナリー
6ヘクタールもの広大なぶどう畑を持つ「久住ワイナリー」では、ぶどうの生産から醸造、瓶詰めに至るまでを全て自社で行っています。
まず、久住でぶどう作りを行うことのメリットについて土持支配人に伺いました。
「九州は温暖で湿潤で南国的なイメージがあると思いますが、ワイナリーがある場所は高原地帯で標高が850M~900Mと高く、一年を通じて冷涼な気候帯で、九州というより長野や青森のそれに近く、また昼夜の寒暖差も大きいこと、火山灰土壌による水捌けの良さなどから、香味高く熟したぶどうが出来ています。」

「久住ワイナリー」では、この地で生まれた、糖度や香りに優れたぶどうを使用し、年間約4万本ものワインを製造。
ワインラバーの方もそれ以外の観光客の方でも楽しんでいただけるよう、例えば同じ葡萄品種でも、甘口のものや、しっかりしたボディのもの、スパークリングタイプなどを用意することでどれか一本はその人のお気に入りの物があるように常に種類を多く作るようにしています。
「ワインを飲むときにここの景観を想起して欲しいと思っています。そのことからも積極的に外販をしないようにして現地を訪れる方を優先しております。葡萄畑とくじゅう連山を見ながら葡萄を作ったスタッフとお話をして、敷地内にあるレストランでワイン片手にお料理を楽しむという、ここでしかできない時間を過ごしてほしい」と話す土持支配人。
そして、さらに久住で生まれたワインの味を広めていくため、知ってもらうためにも、「久住ワイナリー」では土持さんが醸造の責任者となった3年ほど前から、コンクールへの出品も始めました。

「ワイナリーの本分として、久住高原で日本を代表するような品質の高いワインを作りたいという思いがあります。ワインはグローバル製品で醸造して瓶詰した瞬間から、世界中の同品種のワインと比較されます。世界水準でも恥ずかしくないものを作っていきたいですね。」
2021年には「2021ボルドー酒ワインチャレンジ」で金賞を受賞、アジア最大のワインコンクール「2021香港インターナショナルワイン&スピリッツコンペティション」では3つのワインが銀賞を受賞するなど、小さなワイナリーの躍進が注目を集めるようになりました。
「雄大なくじゅう連山の風景と、高品質なワイン、美味しい食が味わえるレストランがあるという、景色・食・ワインを揃えたワイナリーは日本ではなかなかありません。クオリティの高い3つの要素の掛け合わせによって、日本一のワイナリーを目指していきたいと思っています。」

拡大世界に誇るワインを、志の高い仲間とともに造る
今後はキャンプ場事業もはじめ、日本にはない特徴のあるワイナリーを目指していきたいという土持支配人は、「働く人が、誇りを持てて自分の明日や未来にワクワクできる」会社にしたいと話します。
そのために3つの取り組みをしているそうです。
「1つは考えて動けるチームを作ること。私は社員にある程度の権利を委譲して細かい指示を出さないようにしています。レストランのメニューにしても、ぶどうの仕立て方も、社員が試したいことがあれば『ダメだったとしても次またトライすれば良いからやってみて』という方針で決めさせています。自分たちで考えて動き責任と誇りをもって仕事に取り組む環境を目指しています。
2つ目は、高い目標設定を伝えること。「日本一を取る」という高い目標を常に指揮官先頭で口に出すように心がけています。そのプレッシャーは自分に返ってくるわけですけれども、目標をうんと高く設定したときとそうでないときでたどり着く場所が違うと思っています。
3つ目は、誇りを持って仕事をしてくれているスタッフにはしっかりと報いること。求人を出すときは県内の同業他社と比較して、販売・農業・飲食の各部門で一番高い給与水準となるように設定しています。ただし、年功序列や入社歴は一切関係なく信賞必罰で頑張っている人には頑張った分だけリターンを、そうでない場合にはその限りにあらず。という考えです。」

料理の経験や、農場で働く経験がなくとも、自発的に挑戦できる人を求めているという土持支配人。
現在「久住ワイナリー」では15名の社員が働いています。
今回はそのうちの一人で、農園担当の松原拓矢さんに、「久住ワイナリー」の仕事について教えていただきました。
「作物が相手なので、ちょっとした変化も見逃すことができないですし、手作業も多い。それにナイトハーベストといって、夜間の糖度が高いうちに収穫する作業は夜中から朝方までかかります。それだけ大変なことも多いですが、でも美味しいワインが出来たり、そのワインが受賞したりするのが、すごくモチベーションに繋がっています。大変な中でもチーム一丸となって目標に向かって努力できる人や、形になる喜びを感じれる人は向いていると思います。」

ただ「ワインが好き」という理由ではなかなか難しいかもしれませんが、「日本一のワインを造る」という目標達成に向けて自発的に考えて行動できる人には、とてもやりがいを感じる仕事だと思います。
日本一に向けてのチャレンジをしたい方、ぜひ応募してみてはいかがでしょうか。
会社名 | 有限会社久住ワイナリー |
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所在地 | 大分県竹田市久住町大字久住字平木3990-1 |
業種 | 酒類製造業 |
事業内容 | 久住連山の前に広がる葡萄畑で、葡萄をひとつひとつ真心をこめ収穫した日本のワイナリーの中でも数少ない100%自社農園産ワインを扱っています。 |
募集職種 |
1、キッチンスタッフ(経験者) 2、キッチンスタッフ(未経験者) 3、レストラン調理(レストラン料理長) 4、ワイナリースタッフ 5、加工用ぶどうの栽培作業員 6、加工用ぶどうの栽培 |
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雇用形態 |
1、2、3、4、6 正社員 5、パート労働者 |
給与 |
1、月給:270,000円~325,000円 2、月給:230,000円~300,000円 3、月給:340,000円~450,000円 4、月給:230,000円~300,000円 5、時間額:1,000円~1,200円 6、月額250,000円~320,000円 |
待遇・福利厚生 |
1、2、4、6 加入保険(雇用・労災・健康・厚生) 交通費 月額5,000円~10000円 3、加入保険(雇用・労災・健康・厚生) 交通費 月額10,000円 5、加入保険(雇用・労災) 交通費 月額5,000円まで |
仕事内容 |
1、2 イタリアンの調理+Pizza作り レストランなどでの西洋料理経験者優遇いたします。 自家用車での通勤が便利です。 3、 洋食(イタリアン)の調理 料理長となってくださる方を希望 レストランとして現在は最低限の設備しかありませんが、その中で創意工夫を凝らして、クオリティの高いものを提供できる方を探しています。 ランチ営業のみ(予約にてコースのディナーを承ることもあり) 4、 売店内での接客・事務 レストラン内でのホール接客 未経験者でも歓迎します。ワインのことを知らなくても問題ありません。 5、 ワインの原料となる加工用ぶどうを主に手作業で栽培します。 経験のない方も歓迎いたします。 農業に従事した経験豊富な方、意識の高い方については農場管理者としての正社員登用があります。(各種保険、昇給・賞与があります) 就業時間・労働日数は相談に応じます。 通勤には自動車・バイクが便利です。 6、 主にワインの原料となる加工用ぶどうを栽培していただき、仕込み時にはワイン製造の補佐をしていただきます。 葡萄栽培経験者を優遇します。 通勤には自動車・バイクが便利です。 |
勤務地 | 大分県竹田市久住町大字久住3990番地1 |
勤務時間 |
1~4 1. 9:00~18:00(うち休憩1時間) 2. 9:00~17:00 (2)は冬期の就業時間(12月~2月) 5、 8:00~17:00の間の最低5時間以上 基本8時間の勤務になります。 |
休日・休暇 |
1~4、シフト制により月7日、冬期休み7日程度あり 6ヶ月経過後の年次有給休暇日数 10日 5、 週休2日制 毎週 悪天候及び希望日 6、 シフト制により月6日程度(天候や季節により変動あり) 冬期7日連休あり 6ヶ月経過後の年次有給休暇日数 10日 |
応募資格 |
1、年齢制限あり (59歳以下) 年齢制限該当事由 定年を上限 (定年が60歳であるため) 2、年齢制限あり (35歳以下) 年齢制限該当事由 キャリア形成 (長期勤続によるキャリア形成を図るため) 3、年齢制限あり (50歳以下) 4、年齢制限あり (45歳以下) 年齢制限該当事由 キャリア形成 (長期勤続によるキャリア形成を図るため) 5、年齢制限あり (59歳以下) 年齢制限該当事由 定年を上限 60歳未満の方を募集(定年が60歳) 6、年齢制限あり (59歳以下) 年齢制限該当事由 定年を上限 60歳未満の方を募集(定年が60歳) |
採用予定人数 |
1、1名 2、1名 3、1名 4、2名ほど 5、1名 6、1名 |
問い合わせ先 |
大分県竹田市久住町大字久住3990番地1 有限会社久住ワイナリー 電話 0974-76-1002 |