生鮮食品やお惣菜をはじめ、日用品などを扱う、暮らしに身近なスーパーマーケット。ドラッグストア、コンビニなどさまざまな業態との競争が激化し、大手スーパーによる価格競争なども激しくなっている今、手作りのお惣菜で地域の味を表現し、地元に愛されているスーパーマーケットがあります。
竹田市に本社を置き、熊本県、大分県を中心にスーパーマーケットを展開する「フレイン」。
2022年で創業100年を迎える老舗企業の取り組みを伺いました。
食堂から「地域の食を豊かにする」企業へ
「『フレイン』は小さな食堂から始まりました。大正11年、豊後大野市の緒方駅が誕生したときに、駅前で『松乃家商店』という食堂を始めたのです。その後、食堂を営みながら家庭向けの食品卸業を開始、1984年に現会長が食品スーパーマーケットへと業態を変更、縁があった竹田に『フレイン』と名称を変えて本社を構えました。」
と「フレイン」の歩みを教えてくださったのが、代表取締役の下田諭さん。
下田さんは東京のレストランでソムリエをしたのち、フランスに留学。奥様との結婚を機に、義実家の家業をサポートするため九州へと拠点を移されました。
下田さんが竹田に来た時はまだ、竹田店と緒方店の2店舗しかなかったという「フレイン」ですが、ここ10年で事業は急激に拡大。
熊本・大分で7つのスーパーマーケットの運営を行うほか、不動産管理、100円ショップ、コインランドリー事業のグループ企業を運営。グループ売上高も年間100億円と成長し続けています。
さまざまな事業を展開する「フレイン」ですが、その中核となっているのは食品スーパーマーケット事業です。『地域に寄り添い、お客様の食生活を豊かにする』という理念を掲げ、地域の食文化を反映した商品や、毎日150種類以上販売している惣菜のラインナップが顧客の支持を集めています。
「『フレイン』の特徴は店内調理の惣菜です。全体売り上げの中で占める惣菜の割合が、業界平均の1.5倍というほど、主力の商品となっています。
忙しい主婦の方や一人暮らしのサラリーマンの方が仕事帰りに買って帰るというイメージがあるスーパーの惣菜。しかし実際は、一人世帯の高齢者の需要が年々高くなっています。ご家族が亡くなって料理を作ってくれる人がいないという理由もありますが、作った料理を食べてくれる人がいないことで料理をする気力が減ったという方も多いのです。
「『誰かが食べてくれるから料理は作るものなんだ』と考えた時に、自分の家庭の味、地元の味に近い手作りの惣菜が販売してあるということはお店を選ぶポイントになるのではと考え、『フレイン』は地域に寄り添った手作りの味にこだわっています。」
例えば煮物も、レトルトのものや冷凍食品を使用する他店が多い中で、「フレイン」では、地元の野菜をカットして、醤油や砂糖で店内にて味付け。 おはぎは4〜5時間ほどかけ小豆から丁寧に炊いてあんこを作る、いなり寿司も油揚げの油抜きから味付けをし、刻んだきのこや筍、牛蒡などと一緒に炊いたご飯を詰めるなど、記憶に残る美味しさを目指して、時間をかけて毎日丁寧に作られています。
それらは全て地元のスタッフさんたちが担っており、店舗によって少しずつ味付けが違うのもポイント。
ここでなら味わうことができる、“おふくろの味”のような“地元らしさ”が喜ばれています。
「手作りの惣菜は手間が多く、コストパフォーマンスを考えるとやめたほうが良いという意見もありますが、それでも私たちは地域の方に愛される手作りの惣菜を作り続けたいと思っています。」
創業100年、次なる時代は、地域らしさをさらに追求
2022年で「フレイン」は創業100年。
節目の年を迎えるにあたり、今後はさらに地域密着の食品スーパーマーケットを目指すと下田さんは話します。
「1年でできることではありませんが、現在大分・熊本にある7つの店舗のそれぞれの地域と、もっと家族のような存在になるというプロジェクトを進めています。その地域の人々にとって本当に必要な商品を、その地域の人々が心地よいと感じる接客と売り場作りで販売します。地域らしさ、地元らしさを優先することで入店した際にほっとするような『フレイン』らしいお店作りをしたいですね。」
「家族のような存在のお店を作る」ためには、お客様やお取引先様とコミュニケーションを取って、地域で必要とされるものを見極めていかなければなりません。
そこで「フレイン」では、食に関心を持ち、且つ、お客様との会話の中で気付きを得ることができる人材を募集しています。
「採用の面接時には必ず『今まで食べてきた料理で一番好きな料理はなに?』という質問を投げかけるようにしています。なぜその料理が美味しいのか、どういう工夫がされていたのか、そこに“なぜ?”という興味を持つことができる方は、商品のレイアウトにしても、お肉の厚さひとつとっても、お客様の目線に立った選択ができると思っています。まずは食に興味関心があること、採用時にはそこを一番重視しています。」
店長やチーフにある程度の店舗裁量は任せているそうで、“お客さまのために良い”と思った売り場づくりやメニュー提案は自由に取り組むことができるのも「フレイン」で働く魅力なのだとか。
今後は産直野菜の取り扱いや、産直野菜を使った惣菜の商品開発プロジェクトなども企画し、より一層地域密着を目指す「フレイン」。
次なる時代へと歩み始めた企業で、地域の方に寄り添い、食を通して地域に貢献する仕事を始めてみてはいかがでしょうか。
会社名 | 株式会社フレイン |
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所在地 | 大分県竹田市拝田原201-2 |
業種 | 小売業 |
事業内容 | 地域の皆様に愛されて100年-。中九州を中心にネットワークを展開中する食品スーパーです。 |
募集職種 |
生鮮担当者(青果、鮮魚、精肉、惣菜) グロサリー担当者 |
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雇用形態 | 正社員 |
給与 | 月給170,000円 |
待遇・福利厚生 |
時間外手当、通勤手当、家族手当あり 賞与あり(年2回、初年度は年1回) 産休・育休制度あり |
仕事内容 |
店舗での商品管理・商品化 商品発注、仕入管理 店頭の売場づくりと管理 他 |
勤務地 |
大分県 竹田市、豊後大野市、大分市 熊本県 阿蘇郡高森町、小国町 |
勤務時間 | 8:00~17:00(休憩60分)または5:00~22:00の間の8時間 |
休日・休暇 |
月休9日制(シフト制)、年間休日107日、 6ヶ月経過後の年次有給休暇日数10日 |
応募資格 |
高卒以上 必要な経験・知識・技能等 不問 普通自動車運転免許 必須(AT可) |
問い合わせ先 |
株式会社フレイン 採用担当者 電話番号 0974-63-2727 FAX 0974-63-2767 |