大分県竹田市久住町大字久住6426
久住で始まった、小さな蒸溜所の物語
大分県竹田市・久住の片隅に、木の香りと麦の甘い匂いが漂う場所があります。くじゅうの山々に抱かれたこの土地は、豊富な湧き水と昼夜の寒暖差に恵まれ、ウイスキーづくりに適した環境です。
かつて酒づくりが行われていた建物を受け継ぎ、2021年に『久住蒸溜所(Kuju Distillery)』として新たな時間が動き始めました。
人と自然、そして時間。そのすべてがゆっくりと溶け合いながら、一本のウイスキーがこの地で育まれています。手間も時間も惜しまず、“100年先にも誇れるものづくり”を目指して歩む人たち。今、その蒸溜所では、次のステージへ向けて新しい仲間を探しています。その想いを聞きに、久住を訪ねました。
蒸溜所に入ると奥さまが、建物や設備について丁寧に案内してくださいました。
職員のみなさんも、忙しい作業の合間に手を止めて話をしてくださり、現場に流れるやわらかな空気が印象的でした。
一杯のウイスキーとの出会いがすべての始まり
ウイスキーづくりの構想を温め続け、2021年に形となった『久住蒸溜所(Kuju Distillery)』。その代表を務めるのが宇戸田さんです。
宇戸田さんがウイスキーに惹かれたのは学生のころ。
友人に誘われ訪れたバーで出会った一杯のシングルモルトが、宇戸田さんをウイスキーの世界へ導きました。
その味わいの奥にある豊かさに、少しずつ興味が深まっていったそうです。
さまざまなウイスキーに出会ううちに、その土地ごとの文化、風や香り、作り手の気配を感じるようになり、味わうほどにウイスキーの奥に広がる世界が見えてくると教えてくれました。
やがて、自分の手でもそんな一杯をつくってみたいと思うようになり、その想いを胸に久住の地で蒸溜所を始めました。そこには、想像を超える時間と労力が注がれました。
ウイスキーづくりは、すぐに形になる仕事ではありません。けれど、時間をかけてしか生まれない味わいがあります。
「ウイスキーがあることで、人々の暮らしを少しでも豊かなものにできたら。そんな文化を広めていけたらと思っています。」

つくり続ける日々の中で
久住蒸溜所では、9人のスタッフが働いています。20代が中心のチームですが、それぞれが自分の持ち場で丁寧に仕事に向き合っています。
製造責任者の武石さんは、蒸溜所ができる前の酒屋時代からこの場所に関わり、立ち上げ時から製造管理を担ってきました。
「0から立ち上げるのは誰も経験がなくて大変でした。でも、形になっていく過程を見られたのは本当にやりがいがありました」
久住蒸溜所の製造は、一つひとつの工程を高いレベルで積み重ねていく根気のいる仕事です。
「ルーティンの積み重ねが品質をつくる。同じように見えて、毎日少しずつ違う。ウイスキーって理屈では説明できない面白さがあるんですよ」
この日、蒸留の工程を担当していたのは大森さん。静かな手つきで作業を進めながら、落ち着いた口調で話してくれました。
「この仕事を始めて4年以上。樽に詰めてから3年間という長い時間を経て、ようやく今年初めて販売できる製品が完成しました。そのウイスキーをお客さんに飲んでもらい、好評の声を聞けたことは大きな喜びでした」
武石さんは言います。「ウイスキーづくりは、結果が出るまでに何年もかかります。でも、その時間を信じて積み重ねるしかない。死んだ後に残るかもしれないお酒をつくっている――それってロマンだと思うんです」
時間を信じる仕事
蒸溜所を立ち上げるまでに、準備と技術研修に5年以上を費やし、2021年にようやく操業を開始しました。
そこから4年半、地道に仕込みと蒸溜を重ね、今年ついに初めてのボトルを世に送り出しました。
けれど、それはまだ始まりにすぎません。
ウイスキーづくりは、仕込んだからといってすぐ答えが返ってくる仕事ではない。
一つひとつの積み重ねが、この土地に根づき、次の世代へと受け継がれていくものです。
「ウイスキーは、年月とともに受け継がれていくお酒です。
だからこそ、何年先もこの土地でつくる人たちが誇りをもって続けられるように、今の僕らは地元に愛されるウイスキーをちゃんとつくりたいと思っています」
その目線の先には、10年後、100年後もこの土地でウイスキーをつくる人たちの姿があります。
実際に、広島のバーで久住のシングルモルトを飲んだ人が感動し、そのまま蒸溜所を訪ねてきたこともあったそうです。
かつて夢物語だったことを現実にし、今も“好き”を信じながら丁寧にものづくりを続ける久住蒸溜所。
ここで紡いできた日々が、この土地の営みを静かに育てています。
一緒に、未来を仕込む仲間を
現在、『久住蒸溜所』を運営する津崎商事では、製造業務と販売管理のスタッフを募集しています。ウイスキーづくりは、時間をかけてしか形にならない仕事です。三年後、十年後、そしてその先へ——続けるほどに、育てるほどに、ようやく一本が実を結びます。
いま、久住蒸溜所は新しい段階に進もうとしています。これまで少人数で行ってきた製造や販売の仕事を、次の世代へつなぐ体制を整える時期にきました。
「今は社長業が中心で、なかなか製造には関われないんです。だから、これからものづくりに携わる人たちが、正直うらやましいなと思います」と宇戸田さんは笑います。
ウイスキーに詳しくなくても大丈夫。ものづくりが好きで、ゆっくりとした仕事のリズムを大切にできる人に向いています。久住の水と風に包まれながら、100年先へとつながるウイスキーを、一緒に育てていきませんか。
| 会社名 | 有限会社津崎商事 久住蒸溜所 KUJU‐DISTILLERY |
|---|---|
| 所在地 | 〒878-0201 大分県竹田市久住町大字久住6426 |
| 業種 | ウイスキー製造、洋酒卸、酒類小売 |
| 事業内容 | クラフトウイスキーの製造を中心に、洋酒の卸売および酒類の小売販売。また、地域の資源を活かしながら、持続可能なものづくりにも取り組む。 |
| 募集職種 |
①ウイスキー製造スタッフ ②受注販売管理業務(事務系) |
|---|---|
| 雇用形態 | 正社員 |
| 仕事内容 |
① ・原材料、資材の運搬(フォークリフト、クレーン等を使用) ・醸造、蒸溜設備の操作、洗浄 ・社用車(準中型自動車)にて事業所近くの倉庫から資材運搬業務 *将来的には製造ラインの入力作業の可能性あり。 *資格取得の間は出勤扱いとなり、給料が出ます。 *資格が取れるまでは製造作業の習熟に努めていただきます。 ② *オンライン、実店舗での受注管理及び出荷などの業務・蒸留所直営店での販売業務・資材等の仕入れ業務・商品の出荷、在庫管理・その他付随する業務 *パソコンでの作業が含まれます。 |
| 試用期間 | 3か月程度 |
| 給与 |
180,000円〜250,000円 賃金は経験等により決定いたします |
| 勤務時間 | 9時00分〜18時00分 |
| 手当・補助 | 通勤手当:実費(上限月20,000円) |
| 福利厚生 | 雇用保険,労災保険,健康保険,厚生年金 |
| 昇給・賞与 | 200,000円〜330,000円(前年度実績)年2回昇給なし |
| 特記事項 |
・年齢制限あり(40歳以下)※長期勤務によりキャリア形成を図るため ・制服支給 ・駐車場無料 ・作業で必要なフォークリフト、クレーン、玉掛免許、準中型自動車 免許取得支援制度あります ・久住町に移住してくれる方は住居探しもお手伝いいたします |
| お問い合わせ |
採用担当者宛て 0974-76-0027 |






